ゆうりしんぶん 2024年3月号
うごく、ゆうりくん
2024年2月のゆうりくん
香川県の "UDON HOUSE" にうどんづくりのお勉強に行ってきました。
予約してからね、この日が来るのを本当にたのしみにしてました。
ゆうりくんが途中で「疲れた」と投げ出すんじゃないか
っていう心配がちょっとありましたが、
ちゃんと最後までがんばりました。えらい。
1日目は倉敷の街を散歩して、岡山に泊まり、
2日目にうどんづくり体験のあと UDON HOUSEに泊まりました。
3日目はうどんホッピングのあと、高松の街をたのしみました。
UDON HOUSE
おとうさんは、大学に裏口入学しました。もとい、推薦で入学しました。
作文を書いて、面接を受けるだけで合格です。高校生活は面白くなかったけど、受験は大成功でした。
面接試験でやっぱり聞かれるんですよね、「なぜこの大学に入りたいと思ったのか?」って。
『偏差値的に正面から受験したら合格できるかどうか わからない、落ちるかも?な大学に簡単に入れるということで
これはラッキーやな!と思いまして。とにかく、受験勉強したくなかったので。』というのが正直なところ。
でもまぁ、そんなこと言えるはずもなく。
『京都で大学生活を送りたいと願っています。京都は昔からの日本の文化の中心地ですから、そういう場所で
学生生活の最終段階を過ごすことに、以前から本当に憧れていました。』と説明しました。
静岡の高校生は 多くが東京とか名古屋の大学に進学することを望みますが、おとうさんはインディーズ好きですからね。
西に行ってやろうと。実際、京都という場所は 本当にアカデミックだし、好きですよ、やっぱり。
面接官は、うんうん、と頷いてくれますけど、まぁね、京都に大学はいっぱいありますからね。説得力不足です。
『観光論のゼミがあることにも、すごく惹かれています。"観光" を研究できる大学を調べてみましたが、あまりなくて、
この大学に観光論のゼミがあると知って、この大学で学びたいと強く願うようになりました。
観光の街 京都に住んで、商学と観光学をしっかり学んでみたいと思っています。
観光・旅行っていうと、家族でテーマパークに遊びに行く というイメージがありますけど、そういう旅行って、
家族でゆっくり会話する機会が全然なくて、「次はどのアトラクションに乗ろうか」みたいなことしか話しません。
私が研究したいのは、そういう旅行じゃなくて、いつもと違う場所に身を置いて、いつもは話さないようなことも
心を開いて話してしまうような、そういう心が通い合う旅行のあり方を研究したいんです。』
これ、面接官の心にめっちゃ刺さったはずです。二人の面接官の表情が変わったのを憶えています。
でも結局、観光論のゼミには入らず、交通経済論のゼミに入りました。
サークル活動にのめりこんで、観光の勉強ってしなかったし、観光と関係のない ITの企業に就職しました。
IT企業で疲れ果てて、そのあと やっと旅行会社に転職しました。
でも、面接でおとうさんが語ったことは、大学に入るための嘘ではなく、本当の気持ちです。
だから、あの日の面接のことは、今でも憶えています。
でも、日本の旅行のありかたは、ずっと変わりませんでした。
ディズニーランド、美ら海水族館、ユニバーサルスタジオ・ジャパン。
そりゃ、スタッフのみなさん、がんばってますよ。でもそこにあるのは、用意された流れ作業みたいな体験ばかりです。
ところが最近、急に変わり始めました。星野リゾートが一石を投じましたね。
でも、本当に変わった理由は『訪日旅行者数が増えたこと』だったかもしれません。
違う環境で育った人達は いったい何だったら「おもしろい」「うつくしい」と感じてくれるのか。
心を動かすものって、どういうものなのか? と考えて 実践してくれる人が 変えていってくれています。
直近では、「講 大津百町」の旅行がとても良かった。(2023年12月号をみてね)
かつて最大の宿場町であった大津をとても誇らしげに案内してくれて 「その時代の大津をぜひ見たかった」と思うし、
「これからも大津の文化が残ってほしい」と願います。テレビで大津が映ると愛おしく観てしまいます。
そして、今回の香川の UDON HOUSE も。(ここまで前置きが長くてごめん!)
とてもすばらしかったです。
小麦粉・水・塩から ほぼ 1日がかりで、うどんをつくります。
こんなにいっぱい工程があんのか!? とびっくりさせられます。
学ぶのは「うどん道」みたいなもの。おいしいうどんを食べるために、時間をかけて、きちんと汗をかくこと。
たのしかったなぁ。
UDON HOUSEも、講も、
「これ、いいでしょ」って 迷いなく自信をもって薦めてくれるのがいいです。
ほかと比べないんですよね。ランキングとかじゃない。
「これ、いいでしょ。私たちはこれが大好きなんですよ。」というメッセージだけなんです。
それがとても気持ちよくて、スッと心に入ってきます。「自分もちゃんと良さをわかりたい」と願います。
UDON HOUSE や
講では、ゆうりくんに ちゃんと注目してくれて、
おもしろがってくれます。
ゆうりくんは 安心して自分を表現することができます。
なんと、ゆうりくんが、5つの味覚を全部言えたんですよ。「甘味、塩味、酸味、苦味、旨味」
どうやら図書室でそういう本を読んだらしいんですけど、「旨味」を言い当てるヒーローっぷりで、かっこよかった。
そんなニンマリしてしまうような体験、ひとりの人間として大切に扱っていただく体験をいっぱいしてほしいです。
あぁ、こういうことなんだな。
面接を受けている江間君、大丈夫だよ、あるよ 心の通い合う旅行が。父親になった江間君はそれを愉しんでるよ。
倉敷
UDON HOUSE の うどん講座が 午前11時から始まるんですよ。
UDON HOUSE は 「ほぼ愛媛県じゃん」な香川県三豊市にあるので、
東京から朝 飛行機にのって 高松に降りたち、11時に間に合うのはちょっと難しい。
ま、三連休ですからね。うどん講座は中日にして、1日目はゴルフで言うところのグリーンにのせる感じで。
(ゴルフやらんけど)
三豊市の最寄りの新幹線駅ってどこ? っていうと、岡山なんですよ。岡山かぁー。
岡山のガイドブックを探すんですが、無いんですよね。
岡山のガイドブックはないけど、倉敷とか 尾道のガイドブックならある。
もっとがんばれ、岡山!
ま、でもね、大津のガイドブックっていうのもあんまりないんですよ。でも、大津はいい街でした。
とはいえ、普通の旅行で大津に行ったら 大津の良さはわからなかっただろうと思います。
講があってくれてよかった。
三豊市のガイドブックもないですしね。ガイドブックじゃないところに愉しみはあるのかも。
ママとおとうさんは 尾道には行ったことがありましてね。リピートするほどでは…。
で、ゆうりくんに訊きました。倉敷の美観地区の写真と、ブラジリアンパーク鷲羽山ハイランドのサイトを見せて
「どっちに行きたいですか?」と。
そりゃぁ まぁ ブラジリアンパークですよねー と思っていたら、倉敷のほうを選ぶんです。
成長したねー、ゆうりくん。
倉敷はとても良い街でした。美観地区の町並みがあんなに広いとは予想できませんでしたね。
観光地にありがちなキャラクターもの土産物屋も、チェーン店もなく、
クラフトマンシップの精神が感じられて、「観光客が呼べれば なんでもいいってわけじゃない」
という気概を強く感じる街でした。
MUSIC
2024年2月のうごく、ゆうりくん
の楽曲紹介
Marilyn McCooさんと Billy Davis Jr.さんの
♬ "You don't have to be a star (to be in my show)" です。
Marilyn McCooさんと Billy Davis Jr.さん。知らないですね。初めまして。
もうね、"UDON" がつく いい曲ないですか?って
Spotifyさんに相談したんですよ。
「うどん」だとさすがに チョケたコメディ楽曲ばかりでして、
「You don't」がいいんだろうな、と思ってました。
でも、「You don't」ってつく曲は、
「あなたはつめたい人」「あなたはダメな人」的な曲が
やっぱり多いんですよね。
"You don't have to be a star (to be in my show)" だけが
キラッキラしてました。
The Beach Boys の "Wouldn't It Be Nice" もね、
なかなかよかったです。
うどん Be Nice !
こういう キラッキラの曲をあてたくなるような、
たのしい旅行の想い出です。
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